「ざんねんないきもの事典」シリーズや「おしりたんてい」シリーズなど子どもたちから一台ムーブメントが起こった『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』。
その『第2回 小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10の結果発表が本日2020年5月5日(火・祝)14時よりYouTube動画にて配信実施されました。
本来は「こどもの日」の本日に、神奈川県内の某小学校の体育館にて開催予定でしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて中止となり、動画配信ということになったもので、投票者の中から選ばれた小学生10名が、自ら投票した本を発表し、作者を表彰するといった予定でしたが、こどもプレゼンターの10名には本を選んだ理由を自宅から動画でコメントしてもうことに。
また、表彰式にはアンバサダーを務めるお笑い芸人・作家の又吉直樹さんが登場し、受賞作品の感想など本トークを披露、アンバサダー又吉直樹さんとこどもによる“本にまつわるミニトーク”も行う予定でしたが、こちらも動画での出演となっています。
こちらがその結果発表動画です。
小学生がえらぶ!第2回”こどもの本”総選挙 結果発表会
ベスト10に選ばれたのが以下の10冊です。
第10位「鬼滅の刃 しあわせの花」 原作/吾峠 呼世晴 著/矢島 綾 2019年 集英社
ご存知、吾峠 呼世晴(ごとうげ こよはる)さんによる人気漫画「鬼滅の刃(きめつのやいば)」の公式スピンオフ小説で、吾峠先生完全監修で描きおろしイラストも多数収録された本。
こどもプレゼンターの「マンガで次どうなるかとかわくわくするし、小説版では長い間字を絵なしで読むのは苦手だったけどこの本で好きになれたから。(小5 男の子)」というコメントに著者の矢島綾さんも「胸の中がポカポカになりました。本当にうれしいです。」というコメントが印象的ですね。
第9位「ぼくらの七日間戦争」 作/宗田理 絵/はしもとしん 2009 年 KADOKAWA
第9位は宗田理(そうだおさむ)さんによるロングセラーの定番小説「ぼくらの七日間戦争」がランクイン。主人公たちは中学生ですが、校則で抑圧する教師や勉強を押し付ける親に対して反旗を翻し、廃工場に立てこもる・・・というストーリーなどに小学生でもわくわくドキドキする映画化もされている人気シリーズ。
こどもプレゼンターも「中学生があんなことをするなんて思いもしませんでした。あんなすごいことをできるのなら、ぼくもやってみたいとおもいました。(小3 男の子)」といっています。
第8位「おしりたんてい ラッキーキャットはだれのてに!」 作・絵/トロル 2019年 ポプラ社
「おしりたんてい」シリーズの最新刊で読み物第9弾の「おしりたんてい ラッキーキャットはだれのてに!」が第8位。同時収録は「おもいでの まねきねこ」です。
第7位「おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの辞典」 監修/今泉忠明 2019年 高橋書店
シリーズ累計380万部突破の『ざんねんないきもの事典』シリーズ第4弾となる最新刊「おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの辞典」が第7位です。
1日中モグモグしなければならないウシ、石にふりまわされるペンギン、頭がいいのに、やることはおバカなカラスなど進化の結果、なぜかちょっとざんねんな感じになってしまった生き物たち総勢100以上の新しい“ざんねん”なお話が収録されています。
第6位「おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの辞典」 監修/今泉忠明 2018年 高橋書店
同じく『ざんねんないきもの事典』シリーズ第3弾の「おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの辞典」が6位。
“自分で自分をくすぐって笑う”チンパンジー、“とにかく高いところに登ろうとする”ヤギなどのほか、リクエストの多かった「植物」、理科の授業で習う「微生物」も仲間入りしてパワーアップしています。
第5位「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの辞典」 監修/今泉忠明 2017年 高橋書店
こちらも同じく『ざんねんないきもの事典』シリーズ第2弾の「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの辞典」が5位にランクイン。
「もっとたくさん読みたい!」の声に応えた、待望の第2弾で、「トラは笑っちゃうほど狩りがへた」など、残念すぎて愛おしい残念ないきものたちの人気図鑑。
こどもプレゼンターも「わたしが一ばんおもしろかったのは、ハシビロコウです。なぜおもしろいのかというと、前に動物園に行った時ハシビロコウを見て、なんでうごかないのかと思って、本を見たら、ハシビロコウのひみつがわかってうれしかったです。(小2 女の子)」というコメントに動物園に行きたくなる人も多いのではないでしょうか(今はこの本だけでガマンしていてくださいね)
第4位「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 作/廣嶋玲子 絵/jyajya 2013 年 偕成社
シリーズ累計100万部突破の人気シリーズで、先月アニメ映画も公開予定(新型コロナウィルスの関係で公開延期)だった「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が4位にランクイン。
こどもプレゼンター「私は、マンガ以外の長い文は苦手でした。だけど、これを読んだら、マンガ以外の本も好きになりました。面白くて、ワクワクするし、分かりやすくて、その場にいるようです! 全国の人に一度これを読んでほしいです★(小5 女の子)」というコメントも人気の秘密ですね。
第3位「りんごかもしれない」 作/ヨシタケシンスケ 2013年 ブロンズ新社
第一回の『小学生がえらぶ!”こどもの本”総選挙』で10位以内に4冊もの本が選ばれたり、MOE絵本屋さん大賞を4年連続1位になるなどの人気絵本作家ヨシタケシンスケ(よしたけ・しんすけ)さんの絵本デビュー作「りんごかもしれない」が今年も第3位にランクイン。
著者のヨシタケさんが「小さい頃のぼくが好きだった絵本の感じを、全部一冊に入れてみたいなと思って作った本です。」という原点の1冊です。
第2位「あるかしら書店」 著/ヨシタケシンスケ 2017年 ポプラ社
同じくヨシタケシンスケさんの「あるかしら書店」が2位。「こんな本があったらいいなとか、こんな本屋さんがあったらいいなって、思いながら」書かれたという不思議な本屋さんのおはなし。
第1位 「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」 監修/今泉忠明 2016年 高橋書店
栄えある第2回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』の第1位に輝いたのは、今泉忠明(いまいずみ ただあき)先生の「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」です。
シリーズ累計380万部突破の『ざんねんないきもの事典』シリーズの原点となる本書が1位で、4冊全てがランクイン。まだ読んだことがないという方は、外出自粛中のいまだからこそ読んでみるチャンスですよ。
最後にアンバサダー・又吉直樹(またよし なおき)さんからのコメントをご紹介。
僕は、本を読んでいると自分と同じようなことをやっている人が出てきて、自分と似た人もいるから大丈夫だという感覚を得られます。一方で自分と全然違う感覚にも出会える。本にはいろんな出会いがあって、人にも興味を持つことが出来るし、自分のことも知れる。そういうのも本の魅力なのかなと思っています。皆さんもこれから、好きな本だけではなく、人が好きな本も読んでみたりして、どんどん面白い本を探していってもらいたいなと思います。 ※コメントは配信動画内より抜粋
又吉直樹さんプロフィール
1980年6月2日生まれ。大阪府出身。
1999年にNSC(吉本総合芸能学院)入学。2003年、お笑いコンビ・ピースを結成。
2010年、キングオブコントで準優勝。
2015年1月、「火花」を発表し、第153回芥川賞を受賞。
2019年10月には「人間」を発売。
「25万人のこどもたちが選んだ最強の本が決定!『第2回 小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10 結果発表!」より
NPO法人こどもの本総選挙事務局 公式サイト:https://kodomonohon-sousenkyo.jp/ranking/
追記:新型コロナウィルス感染症の関係で発売日が延期されていた「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」シリーズの第5弾となる最新刊『おもしろい!進化のふしぎ さらにざんねんないきもの事典』2020年5月26日(火)発売となりました。(本体980円+税)