幾何学的イメージ
(※画像はイメージです)

SF小説、ショートショートの第一人者で神様とも呼ばれる「星 新一(ほし しんいち)」さん。

読書嫌いだった私を文字の世界に引き込んでくれたのも星新一さんのSSでした。短いのに面白い。読みやすくブラックジョークが効いている。空想の世界だけに、どこかマンガの世界にも近いものがあり、気がつけばマンガだらけだった本棚に文字だけの本が並び始めました。

 

そんな星新一さんの名前を冠した理系的発想力で勝負するという日経「星新一賞」というのが2013年から始まり、第4回目となる今年の応募受付が6月10日から始まりました。

 

今年も募集は3部門で一般部門、学生部門、ジュニア部門とあります。

そして、今回の募集締め切り日は2016年9月30日(金) 24 : 00までとなっています。

また、結果発表、贈賞イベントは、3月上旬以降を予定されているとのことで、年内を目処に途中経過の発表があるそうです。

選考委員には中間審査で翻訳家、書評家、SFアンソロジストの大森望さん、SF作家、評論家の鏡明さん、SF研究家、文芸評論家の牧眞司さん、SF翻訳家の山岸真さんが当たられ、最終審査員には作家の恩田 陸さん、ゲームクリエイターの小島 秀夫さん、生物学者で東京工業大学名誉教授の本川 達雄さんらのお名前があります。

 

応募方法は原則、電子ファイルのみでの受付となっていて、”Microsoft Word”、”テキスト”( .doc / .docx / .txt / .rtf )のみを受付、公式サイト上の応募フォームから送付となっています。

ただし、ジュニア部門は、原稿用紙を使用した郵送での応募も受付けてもらえます。(9月30日(金)必着)

 

応募条件等の概要は以下のとおりです。

 

一般部門 応募要項

対象:制限なし
課題:あなたの理系的発想力を存分に発揮して読む人の心を刺激する物語を書いてください。 (規定字数:10,000文字以内)
賞金・賞品は以下
グランプリ( 星新一賞 ) 副賞 100万円
準グランプリ
優秀賞( JBCCホールディングス賞 )
優秀賞( 東京エレクトロン賞 )
優秀賞(アマダホールディングス賞)
優秀賞(日本精工賞)

 

学生部門 応募要項

対象:応募時点で学校(専門学校を含む)に在学中で、かつ25歳以下
課題:30年後の未来を想像して物語を書いてください。(規定字数:10,000文字以内)

※ 今から30年前には、携帯電話やインターネットは身近なものとして存在していませんでした。それらの事実を踏まえて、30年後の未来がどうなっているか想像してください。

賞金・賞品は以下
グランプリ( 星新一賞 ) 副賞 50万円
準グランプリ
優秀賞

 

ジュニア部門 応募要項

対象:中学生以下
課題:100年後の未来を想像して物語を書いてください 。(規定字数:5,000文字以内)
賞金・賞品は以下
グランプリ( 星新一賞 ) 副賞 図書カード10万円分
準グランプリ
優秀賞

 

その他応募概要

今回も人工知能(AI)等による応募が可能となっています。また、縦書き、横書きも不問ですので、自由に書けます。

その他の注意事項としては

  • グループによる共同作品の応募や学校単位での参加を認めます。(グループメンバー全員が締切時点で応募基準を満たしていることが条件)
  • 空白は文字数としてカウントしません。
  • 作品とは別に、必ずあらすじを最後にお書きください。PCからのご応募の場合、及びジュニア部門の郵送によるご応募の場合は文字数制限なし、スマートフォンからご応募の場合は500字以内とさせていただきます。本文にはカウントしません。
  • 応募フォームに、①作品タイトル、②氏名(ペンネーム使用のときは必ず本名を併記)またはグループ名と代表者名、③生年月日、④連絡のつく電話番号、⑤メールアドレス、⑥職業(学校名)、⑦日本以外にお住まいの方は在住国、⑧応募部門、⑨個人/グループを入力してください。ジュニア部門の郵送の場合は最初の1枚に記載してください。なお審査の過程では、公平を期すために審査員への個人情報の開示は一切行いません。
  • 受賞作は、受賞発表後3年間、日本経済新聞社に対し、書籍化、電子書籍化、映像化、ゲーム化、海外翻訳その他の態様で利用する権利(および第三者に利用を許諾する権利)を、独占的に許諾していただきます。

などがあります。

詳しくは第4回日経「星新一賞」の公式サイトにてご確認下さい。

公式サイト ⇒ http://hoshiaward.nikkei.co.jp/

 

ちなみに、星新一さんの次女で星ライブラリ代表の星マリナさんが開催にあたって寄稿された挨拶もおしゃれですね。(以下、公式サイトより引用)

「朝です」第4回日経「星新一賞」開催にあたって

宇宙から来たかぐや姫と、海中で暮らした浦島太郎。ミクロ戦士の一寸法師に、無重力ガウンで舞う羽衣天女……。日本人は昔からSFが大好き!
あなたのなかにも眠っているSFはありませんか? 見つかったら、今すぐゆりおこして文章にまとめ、9月30日までに送信してくださいね。関係者一同、たのしみにお待ちしております。

 

1万文字で100万円。1文字100円。その重みを噛み締めながらも楽しんで応募してみてください。

また、書き方のヒントは公式サイトにありますし、過去の受賞作品は日経ストアにて電子書籍版が無料配布されています。