今では様々なメーカーから世界中で発売され、日本人なら誰でも当たり前のように知っていると思われるあのカニ風味のかまぼこ「カニカマ」。
最初に登場したのは今から50年前の1972(昭和47)年。能登の水産練り物メーカー「スギヨ」の「かにあし」。
しかし、開発当初はカニカマを作ろうとしていたのではなく、偶然の産物だったそうで、本来、最初に開発していたのはカニとは全く関係のない人工のクラゲだったそうです。
そんな開発秘話がカニカマ誕生50周年記念ムービー「カニカマ氏、語る。」として2022年2月2日(水)より株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市、代表取締役:杉野哲也、以下スギヨ)の特設サイトや公式YouTubeにて公開されています。
カニカマ誕生50周年記念ムービー「カニカマ氏、語る。」【予告編・本編】
単なる記念動画かとおもいきや、その映像クオリティの高さに驚きました。
監督は「かにあし」発売と同じ1972年生まれの平林 勇さん。
登場人物には女優の辻 凪子さんのほか、お笑い芸人パップコーンの3名など。先代社長の杉野芳人さん役を演じたパップコーンの須田拓也さんは、トレードマークのアフロヘアーをストレートヘアーに戻して演じられています。
そのほか、特設サイトでは本編映像とは別に、実際にその時代を生きた当事者、関係者へのインタビューも収録されています。
スギヨHP内「カニカマ氏、語る。」特設サイト : https://www.sugiyo.co.jp/mr_kanikama/
特設サイトに掲載されていない社長インタビューはこちら
◆スギヨ代表取締役社長 杉野哲也氏インタビュー
父の杉野芳人は、食に対して貪欲な人でした。どこへ行くにも黒い手帳を持ち歩き、行った店や食べたもの、ふとしたアイデアを小さな字でびっしりと書きとめていました。味を研究するため、テーブルに乗り切らないほどの料理を注文することも度々ありました。「コピー食品」「もどき」など、本物の劣化版のように軽く扱われた時代もありますが、父は誇りを持って「知恵の食品」だと考えていました。カニカマは単にカニの代用品ではなく、省資源、環境保護という大きな役割を担うと考えていたからです。
清田さんは、いつも難しい課題に取り組んでいました。一度きりの挑戦ではなく、
挑戦し続けること。失敗しても何か方法があるはずだ、と継続する力がありました。
使命感ともいえるものだったと思います。そんな開発者たちのDNAは今に受け継がれ、革新的なカニカマを生み出す原動力になっています。弊社は2006年、雌のズワイガニをイメージした最高級カニカマ「香り箱」で、カニカマ初の天皇杯を受賞しました。カニカマの生みの親としての使命感を持ち、新たな時代を切り拓く挑戦を続けていきます。(プレスリリース:カニカマ誕生50周年記念ムービー「カニカマ氏、語る。」本日WEBで公開 クラゲの失敗をカニの成功に変えた、能登の開発者たち より)