カシオ計算機から発売されている耐衝撃ウオッチの『G-SHOCK（ジーショック）』が昨年（2018年）で発売から35周年を迎えたのを機に、これまでのモデル別の日本国内での出荷履歴を集計し、その売上ベスト3を発表されました。
G-SHOCKシリーズは、1983年（昭和58年）に『DW-5000C』が発売されてから、2017年8月末には世界累計1億個を出荷しているロングセラー商品です。いまさら説明するまでもないでしょうが、「G-SHOCK」の『G』とは、英語で重力を意味するGravity（グラビティ）からきていて、「トリプル10」（落下強度10m、防水性能10m、電池寿命10年）を全てのモデルに採用しています。
その頑丈さから軍人や宇宙飛行士、消防士などからハリウッドスターまで、世界各国の様々な人に愛用されています。
実は、発売当初は日本では全く売れず、アメリカ西海岸のスケートボーダーの間で流行し、そこから逆輸入的に90年台に入ってからようやく日本でも若者たちを中心に人気に火が付いて広まっていったとのこと。
でも、本当は開発者の伊部さんによれば、「道路工事で働く人たちに使ってほしかった」から開発を頑張ったのだとか。
「実験をしていたころ、道路工事の現場を見たら、作業している人たちが全員、腕時計をしていなかったんです。
壊れるからでしょうが、屋外で時間がわからないのは不便だろうなと思いました。
だから、その人たちに使ってもらえる丈夫な時計を作ろう、と思っていました」
そんなG-SHOCKの国内売上げランキングの1位に輝いたのがこちら！！
※【集計方法】
・日本国内へ出荷されたモデルが対象です。
・カラーバリエーションを含む、ベースモデルの出荷数量を集計。
「XX-〇〇〇〇」（今回１位のモデルだと「DW-6900」）までの型番が共通のモデルを同一のモデルとして数えています。例えば、「DW-6900MR」は「DW-6900」に含みますが「DW-6935C」は含みません。
第１位「DW-6900」1995年発売
1995年に発売された「DW-6900」シリーズが第1位に輝いています。
通称「三つ目」と呼ばれる丸型のスタンダードモデルで、“G-SHOCK”で初めてELバックライトを搭載した「DW-6600」（1994年発売： FOX FIRE シリーズ）に続いて発売された本モデルは、バックライトに文字やマークが浮かび上がる仕様が人気で、各種タイアップモデルやテーマモデルのベースとなったことも1位に輝く要因になっているみたいです。
第２位「DW-5600」1996年発売
第2位は翌1996年に発売された「DW-5600」は、G-SHOCKの初号機「DW-5000C」（1983年発売）の系譜を受け継ぐスクエア（四角）型のモデルで、アメリカ映画『スピード』で主人公でロサンゼルス市警察SWATの隊員ジャック・トラヴェンを演じたキアヌ・リーブスが私物として持っていた『DW-5600C-1V（白文字モデル）』を劇中でも着用していたことから「スピードモデル」としても人気のG-SHOCKです。
第３位「GA-110」2010年発売
第3位は2010年に発売された「GA-110」シリーズ。
デジタル時計とアナログ時計を融合させた特徴的なモデルで、様々なカラーバリエーションや、最近のコラボモデルの定番品としても広く扱われていたり、大型なサイズ感から海外でも人気のモデルです。
実需要としてもファッションアイコンとしても人気のG-SHOCKシリーズ。
プロのアイスホッケー選手がパック代わりに打とうが大型ダンプカーに轢かれようが”壊れない”丈夫な腕時計。
日本が世界に誇るアイテムの一つとして、これからもますます頑張ってもらいたいですね。応援しています。
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