自分好みの日本酒に出会う「場」として日本酒のコンシェルジュ型通販サービス・Gonomee (ゴノミー:www.gonomee.com) を運営する株式会社スリー・ボックスが、総勢150名の蔵元や唎酒師、飲食店オーナーを対象に「今注目したい酒造」についてアンケート調査を9月28日(月) から10月9日(金)まで行い、その結果を発表されています。
気になるその第1位は・・・
秋田県秋田市にある『新政酒造 (あらまさしゅぞう:代表銘柄は『新政』)』
嘉永五年(1852 年)創業の老舗の酒蔵。8代目が東大卒のフリーライターから転身し、次々と新商品を打ち出して赤字だった蔵を減石増益V字回復させたことでも有名になった業界の革命児・佐藤祐輔社長。(参考記事:「従来にない酒」を生み出し減石増益!新政酒造8代目が酒造りで掲げた“4つの課題” DIAMOND online 掲載)
その評価の一例は
「観察され研究され尽くされた生酛」
「社長交代で独自路線をひらき6号酵母の特徴をいかした造り」
「伝来の酵母に新しい酒造りを加え新境地を開きつつある。今後を背負う酒を期待」
とのことで、記載にもある『6号酵母』はこの新政酒造がその発祥蔵としても有名なのだとか。
そして第2位は和歌山県海南市にある『平和酒造(へいわしゅぞう)』 代表銘柄は紀土(きっど)
創業は昭和3年と比較的新しく、大量生産ではなく、地域に根ざし手間暇をかけて一品一品を丁寧に造る正に逸品の酒。地元和歌山といえば紀州南高梅。梅酒の『鶴梅』シリーズも有名。
「鶴梅柚子」は第六回天満天神梅酒大会においてリキュール部門で優勝し、リキュールの日本一の証である「天下御免」の称号も与えられています。
評価の一例は
「視点が高く、新世代の酒蔵経営のリーダーである」
「地元の若者の雇用と地元の未来を考える山本専務。若い力と新しい考えで醸造を行っている。地方若手の先導者」
「(他酒造の)次世代蔵元さんたちを引っ張る若手蔵元さんと、共に頑張る20代の若手蔵人さんの成長がすごいと思う」
となっています。
第3位には栃木県さくら市の『せんきん』 (代表銘柄: 仙禽)
江戸時代後期の文化三年(1806年) に栃木県さくら市に創業した蔵元の『せんきん』。長男の薄井一樹氏、蔵人を務める弟の真人氏との兄弟タッグで現在躍進中の蔵元とか。
王道の酒米『山田錦』に抗い、龍錦の復刻米『亀ノ尾』と木桶仕込みでチャレンジし続ける、古くて新しい蔵元。
ワインの世界では自ら葡萄畑を所有し、栽培・醸造・瓶詰までを一貫して行うことをドメーヌ化するといい、この蔵元でも「日本酒酒蔵ドメーヌ化」を実行中だそうです。
そしてその評価もやはり
「ドメーヌ化による酒造りと酸へのこだわり」
「ドメーヌのコンセプトを取り入れ、独自の観点を持った蔵。同じ水で米を育て、お酒を仕込んでいる」
「ワインソムリエらしい酸へのこだわりと独自の視点で蔵を立て直した。これからの展開が楽しみ」
となっています。
以下、
4位: 萩野酒造 (代表銘柄: 萩の鶴)
5位: 赤武酒造 (代表銘柄: 浜娘)
次点
・清水清三郎商店 (代表銘柄: 作、鈴鹿川)
・井上清吉商店 (代表銘柄: 澤姫)
・天山酒造 (代表銘柄: 七田)
・曙酒造 (代表銘柄: 天明、一生青春)
・今西酒造 (代表銘柄: みむろ杉)
となっていました。