最上位機種「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

オイルヒーターなどでおなじみデロンギのヒーターシリーズの最上位機種「デロンギ マルチダイナミックヒーター(MDHU15、MDHU09)」に新色のピュアブラックが登場しました。

これまでの「デロンギ マルチダイナミックヒーター」もブラックモデルとして操作パネルや天板などが黒くても、放射面の側面は白かったのですが、ようやくすべてが黒く塗られた「ピュアブラック(PB)」が仲間入りしました。

 

ちなみに可動式で横長の特徴と「デロンギ」というメーカー名からこのタイプも「オイルヒーター」と勘違いされている方も多いみたいですが、こちらは「マルチダイナミックヒーター」という電気ヒーターで、「難燃性オイル」を使用する「オイルヒーター」ではなく、特殊な金属モジュールを温めることによって放熱する新時代のヒーターになります。

 

部屋全体を温めるのはもちろん、風がなくハウスダストを撒き散らしたり、空気を乾燥させて肌や喉を痛めるという心配もないという良さは残しつつ、オイルヒーターの弱点でもあった「あたたまるのに時間がかかる」という点が約2倍のスピードに改善されていたり、部屋の設定温度を秒単位・±0.1℃単位で適切に保つことができることなどから、従来のオイルヒーターに比べて約63%ほどの節電にもなっています。

 

「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

「デロンギ マルチダイナミックヒーター」

ちなみに電気代の目安としてデロンギのサイトにて公開されているのは「ECO運転モード」で10畳のリビングを19℃に設定すると1時間あたり約12.6円(通常モード約15.4円)、6畳の寝室を15℃設定の場合でエコモード時約6円(通常約7.2円)、8畳の子供部屋17℃設定のエコモード約8.3円(通常約10.1円)となっています。

※建物の構造・断熱性:RC集合住宅・新省エネ基準(Ⅳ地域)に適合 運転時間:9時間(リビング:13時~22時、勉強部屋:13時~22時、寝室:22時~翌7時)外気温:拡張アメダスデータに基づいた東京の12月上旬の気温/照明や人体の発生熱などを考慮/1kW/時の電気代は27円(※)で計算 (※2017年6月現在)

 

また、簡単なシュミレーターもあり、例えば10畳のリビングを20℃設定で9時間使用した場合の電気代として1時間平均では

  • マルチダイナミックヒーター(ECO機能あり)・・・約 12.6円
  • オイルヒーター(ECO機能あり)                      ・・・約 14.0円
  • オイルヒーター(ECO機能なし)                      ・・・約 18.2円
  • コンベクターヒーター(ECO機能あり)   ・・・約 14.0円

となっていて、マルチダイナミックヒーターの「ECO運転モード」の省エネ具合が簡単に比較できます。

ただし、マルチダイナミックヒーターの場合は、室温を常に一定に保ち快適な空間を作り出せる為、オイルヒーターと比べて1℃低くした状態での計算になっているとのことで、ちょっとそこはずるい気もしますが、まぁ電気制御できるモジュールと急激な温度変化に対応できないオイルヒーターとを並列に出来ないのもわからなくもないですが。

 

欠点といえば、早くなったとはいえ、温まるのに20~25分ほど必要なのと、価格が高いことですね。

今回発売された「デロンギ マルチダイナミックヒーター」は、1500W モデルの「MDHU15」と900Wモデルの「MDHU09」のピュアブラックモデルですが、オープン価格とはいえ、それぞれ市場想定価格が税別79,880円と59,880円になっています。

 

最新技術による最上位ブランドだけあって、従来のオイルヒーター(2~4万円程度)と比べると倍ほどする値段になってしまいます。まぁその分節電効果で電気代が安くなるなどのメリットがありますので、トータルでどう見るか?ということですね。

速暖ということでは石油ファンヒーターにはかないませんが、空気の乾燥や灯油の補充の手間など考えれば、マンション住まいの方や、高齢者、小さなお子様のおられる家庭なら「デロンギ マルチダイナミックヒーター」はおすすめです。

オールブラックになったことで、インテリアとしてもしっくりと馴染みやすく目立たなくなったので、これから本格的に冬を迎える前にいかがでしょうか。