お笑い芸人のキングコング西野亮廣(にしの あきひろ)さんがプロデュースした絵本『えんとつ町のプペル』が先月(2017年5月)22日に累計30万部を突破したそうです。
一般発売日は2016年10月21日ですから丁度7ヶ月ほどですね。当然、Amazonの2017上半期ランキングの児童書部門でも1位ですし、オリコンが発表した2017上半期ランキングでも児童書部門とタレント本部門で2冠に輝いていますね。
キャッチコピーは「信じぬくんだ。たとえひとりになっても。」
『えんとつ町のプペル』あらすじ
外の世界から隔絶された「えんとつ町」。黒い煙に閉じ込められたこの町に住む人は、「空」を知らない。ある年のハロウィンの夜、そこにゴミ人間が現れた。嫌われ者のゴミ人間プぺルに、ただひとり優しくしてくれたのが少年ルビッチ。しかし、プぺルと仲良くしたのがきっかけでルビッチは学校の友達からいじめられてしまい・・・。信じた道を突き進め“はぐれ者”にエールを贈る、優しくも力強いファンタジー。
実はこの絵本。著者名が「にしの あきひろ」となっていますが、実際には西野さんが1人で書いた絵本ではありません。あくまで西野さんは絵コンテやプロットなどを考えた、いわばプロデューサー的な感じです。
実際のあの綺麗なえんとつ町のイラストなどを手がけられたメインのイラストレーターは六七質(むろしち)さんという方です。
本人曰く、映画監督のような感じで、映画には照明さんや美術さん、メイクさんがいるように、絵本も一つの作品としてそれぞれのプロフェッショナルに任せてチームで作ろうとされたそうです。
そして、4年半の歳月と総勢35名のチームで完成したとのこと。絵本は市場規模が小さいので、クラウドファンディングでネットから制作資金も集めて。
炎上芸人とも呼ばれる西野さんだけに、このやり方なんかも実際に炎上しましたよね(笑)よくも悪くも宣伝になるから良いのでしょう。
そしてキャッチコピーのように自分の信じた道を行って結果を出すのでそれはそれで凄いことでもありますよね。ただし、自分でも初動の勢いを付けるために自腹で1万冊購入したそうですが・・・
なにはともあれ、純粋に綺麗な絵と最後にホロっとくるストーリーを楽しんで下さい。
ちなみに、全国各地で、「えんとつ町のプペル展」も開催されていますが、現在は滋賀県の長浜市木之本1118の「きのもと交遊館」にて平成29年6月11日(日)まで開催中です。入場は無料で朝10時から夜8時(20時)までとのことです。
また、制作秘話などはこちらから読むことが出来ます。
〈前篇〉西野亮廣とクリエイターが語る異例づくしの絵本の裏側とは? https://ichi-up.net/2016/154
〈後編〉今だから話せるチーム制作のチャレンジとその対価とは? https://ichi-up.net/2016/155