かつてヴェネツィアの商人マルコ・ポーロはアジアを旅した際の旅行記「東方見聞録」にて日本のことを「黄金の国ジパング」として世界に紹介されています(実際には日本には訪れておらず、中国での”伝聞録”となっています。また、マルコ・ポーロが旅していたのは日本で言えば鎌倉時代にあたります)。
そんなマルコ・ポーロは1324年に亡くなられているので、2024年の今年は没後700年の年となります。
そんな黄金の国ジパングの魅力に迫った『サライ』2024年6月号が本日2024年5月9日(木)に発売されました。
特別付録として、建立900年を迎えた中尊寺金色堂に安置されている33体の仏像「内陣諸尊」の綺羅びやかな写真が誌面4ページ分に匹敵する長さ約76cmの引き出し付録にて閲覧できます。
そのままポスターとして飾っても映えそうですね。
また、特集の中身は以下。
第1部
金を効果的に使った三大建築である、岩手県の「中尊寺金色堂」、京都府の「鹿苑寺金閣」、栃木県の「日光東照宮陽明門」を訪ねます。その起源から歴史、構造、使われた技術などを、詳細な写真と専門家の解説とともに紹介。
第2部
屏風絵、蒔絵、金沢箔、京象嵌…黄金をふんだんに使った日本が誇る芸術作品をご紹介します。
第3部
ニッポンの黄金史を辿ります。日本には弥生時代に到来したとされる金。そこから現代に至るまでの歴史を振り返ります。
第4部
世界的にも価格が高騰している金。国内唯一の金鉱山や「埋蔵金伝説」など、黄金の今を追います。
ちなみに、黄金の国の代表的な建物といえば第一部にも紹介されている「鹿苑寺(ろくおんじ:通称「金閣寺」)」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、金閣寺という寺はなく、正式には鹿苑寺というお寺の敷地内にある建物の舎利殿「金閣」のことで、こちらはマルコ・ポーロの時代より少し後の室町時代に当時の三代目将軍・足利義満によって建立されたものです。さらに余談で言えば、足利義満将軍といえばアニメ「一休さん」でも有名ですよね。
そんな鹿苑寺金閣の壁と天井に金箔が貼られ、床が黒漆塗りの第三層「究竟頂(くっきょうちょう)」の写真は息を呑むほどの美しさです。普段は非公開となっていて実際に見ることは出来ませんが、このまま美しさを保っていてもらいたいので仕方ありませんね。
また、誌面ではほかにも「機械式腕時計」の特集や「Ginza脇屋」のオーナーシェフで料理人の脇屋友詞さんのインタビューなど。
『サライ』2024年6月号は一般書籍が特別価格税込980円。付録のないデジタル書籍は各電子書籍店によりますが、概ね600円前後となっています。
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