絵本『おかあさんはね』

 

マイクロマガジン社から2017年5月26日に発売された絵本『おかあさんはね』

 

原作は「児童書界のフレッド・アステアとジンジャー・ロジャース」と呼ばれているエイミー・クラウス・ローゼンタールとトム・リヒテンヘルドのコンビによって2015年に「I Wish You More」というタイトルで発売され全米のみならず全世界で共感を呼び、累計発行部数100万部突破の人気絵本で、日本語版の『おかあさんはね』も12刷重版出来となりました。

 


絵本【おかあさんはね】 紹介動画

 

親が子供に対して願うさまざまなこと。

日本ではふだん、直接口に出してなかなかいいにくいような言葉も、

絵本を通じて読み聞かせることで、親の気持ちを代弁してくれる。

そんなやさしい絵本です。

 

絵本『おかあさんはね』

おかあさんはね ときどき かぜに おねがいするの

あなたが ないたりせずに

きょうも わらって いられますように

 

絵本『おかあさんはね』

もっとちょうだい よりも どうぞって いえる

やさしいこに なりますように

絵本『おかあさんはね』

おかあさんはね ときどき そらに おねがいするの

あなたが ひとりぼっち じゃなく

みんなで ちからを あわせられますように

 

絵本『おかあさんはね』

かなしいとき「だいじょうぶだよ」って いって くれる

おともだちが そばに いますように

原作ではほぼ全ページ「I Wish You More~」とタイトルどおりの語り口で韻をふんだ形式で作られています。

「おかあさん」とはどこにも書いていなくて、こちらは訳者の高橋久美子さんが試行錯誤の末に考えられた意訳のタイトル。

 

そのあたりのことは朝日新聞社の「好書好日」というサイトのインタビューで答えられています。

 

>>> 訳者・高橋久美子さんの絵本「おかあさんはね」 あなたをそっと見守っているよ(2019年3月25日)

 

お家時間が増えるwithコロナの時代。読書の秋でもありますし、この機会にいちど手にとってみられてはいかがでしょうか。

ただし、読み聞かせている親のほうが涙腺崩壊しないようにご注意ください。

また、あわせて原作のほうもみられると、その違いや、訳者の意訳のうまさにも出会えると思います。

クリスマスプレゼントとしても良いかもしれませんね。

 

あなたは、なにをねがいますか?

 

 

絵本『おかあさんはね』

  • 日本国内では絵本ナビの上位3%に付与されるプラチナブックに選出
  • 第9回ようちえん絵本大賞、第5回積文館グループ絵本大賞など入賞多数
  • 朝日新聞2020年10月20日朝刊掲載

 

「I Wish You More」米国での受賞歴

  • ニューヨーク・タイムズベストセラーリスト
  • Amazon Best Books of 2015 3-5歳対象
  • 2016ウィスコンシン州読書協会 推薦図書
  • Goodreaders Best Picture Books 2015 他 受賞多数